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虐めの復讐(22)

麻里子からは東京に来る度に誘われた。
涼香も情報交換ということでそれに応じていた。
圭人に対する後ろめたさは確かにあった。
しかし実質は女どうしなのだからいいだろうと自分に言い訳をしていた。
麻里子とのセックスが好きだからという方が大きいことは自分でも気づかないふりをしていた。

その後も和彦からは自分の身に起こったことを問い質すようなことはないらしい。
和彦自身、どうすれば変身のような事態が起こるのか分かっている。
それなのに何も言わないというのはどういうことなのだろうか?
もしかしたら記憶喪失にでもなったんだろうか?
そうとでも考えないと和彦のその後の様子は理解できるものではなかった。
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虐めの復讐(21)

和彦の入院から3日が経った。
和彦は自分が麻里子になっていることに混乱しているに違いない。
それにもかかわらずなぜか騒がずおとなしくしている。
まるで和彦であったことを忘れてしまったようだ。
あるいは現状を受け入れるしかないのかもしれない。
いずれにしても少しくらい騒ぐ方が自然だ。
今の状態の方がよほど異常だ。
和彦が何を考えているのかまったく分からなかった。

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13:44 | 虐めの復讐 | comments (0) | trackback (-) | page top↑

虐めの復讐(20)

昔着ぐるみみたいなもので女の身体になったことがあった。
今回もそれが考えられるが、さすがに妊娠はありえない。
だとすると、俺は妊娠した麻里子の身体に入り込んだというのか。
今目の前の俺が麻里子なのか?
いや、目の前にいる和彦は麻里子とは思えない。
絶対に俺自身だ。
そうなると今の自分はどういう状態なんだ?
和彦の意識の一部が麻里子の身体に入り込んだんだろうか?
そうだとすると、麻里子の意識はどこにいったんだ?
もしかすると麻里子の意識が混乱しているだけなのだろうか?
どういうわけか自分のことを和彦だと錯覚しているだけなのかもしれない。
とにかく状況が分かるまで様子を見るしかなさそうだ。
和彦はそう覚悟した。

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11:21 | 虐めの復讐 | comments (0) | trackback (-) | page top↑

虐めの復讐(19)

「おい、麻里子。どうした?大丈夫か!」
目の前で急に妻の麻里子が腹を押さえて苦しみ出した。
「お…お腹が…」
「お腹が痛いんだな。待ってろ、今救急車を呼んでやる」
「待って。○○病院に連れて行ってくれれば大丈夫だから」
「分かった。それじゃ急ごう」
和彦は麻里子を抱きかかえながら車に向かった。
そして麻里子を助手席に座らせると、急いで車を発進させた。
隣では途中妻が病院に電話しているようだった。
苦しそうな声で「今から行きます」と言っていた。

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22:23 | 虐めの復讐 | comments (0) | trackback (-) | page top↑

虐めの復讐(18)

涼香はティシュを取り、出された精液を拭き取った。
そして横で仰向けに寝ている坂下に話しかけた。
「生でなんかして、もし妊娠したら責任取ってくれるの?」
「だから外で出したじゃないか」
「万が一中で出してたら?」
「そのときはちゃんと責任取るよ」
「嘘ばっかり。坂下さんは東京の人じゃないんでしょ?だから二度と店に近づかなければいいくらい思ってるだけじゃない?」
「えっ、俺が東京の人間じゃないってバレてたのか?」
「坂下さんを連れてきた人たちって、大抵接待で連れてくるからそうなのかなって思っただけ」

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16:37 | 虐めの復讐 | comments (0) | trackback (-) | page top↑

虐めの復讐(17)

キャバクラの営業が終わり、坂下から教えられたホテルに向かったのは1時前だった。
教えられた部屋のドアをノックした。
中からガウンを着た坂下が顔を出した。
「本当に来てくれたんだ。入れよ」
「ありがとう」
坂下は涼香を中に招いた。
「本当に来るとは思ってなかったよ。君っていつも初めての客にこんなことするのか?」
「まさか。そんなことしてたら身体が持たないでしょ?」
「それじゃどうして俺なんだ?」
「昔の彼氏に似てるから、じゃダメ?」
「ははは、ありきたりの理由だな。ま、いいか。そういうことにしておこう」
そう言って、すぐに抱こうとしてきた。
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虐めの復讐(16)

東京に生活の拠点を移してからも谷川とのメールのやりとりがしばらくの間はあった。
今回のこの事態になった元凶の和彦は1週間も経たずに復活したらしい。
さすが和彦だ。
それからは復活する者が続き、大半の者が普通の生活を取り戻したらしい。
しかし3人はひと月経っても家から出られない状態が続いているとのことだ。
龍太の影に怯えて外に出ることができないらしい。
それもやがて普通の生活を取り戻すだろう。
そんな他愛のないやりとりは時間の経過とともにフェードアウトしていった。

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22:37 | 虐めの復讐 | comments (0) | trackback (-) | page top↑

虐めの復讐(15)

龍太に股間を触られても、谷川は固まったままだ。
まったく行動を起こそうとしなかった。
龍太は少し意地になってきた。
何としても圭人から行動を起こさせてやる。
そんなふうに考えていた。

龍太は跪き、谷川のズボンのファスナーを下げた。
上から谷川がジッと見ている。
龍太は谷川の顔を見ながら、ペニスを取り出した。
予想より大きい。
ペニスを握り、親指で先を擦る。
谷川は感じているようだ。
龍太から触られている感覚を確認するかのように目を閉じていた。

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虐めの復讐(14)

谷川の家は歩いて20分ほどのところにあった。
確かに両親はいないようだった。

「それじゃ早速仕返しを始めようか」
「暴力だったら協力しませんよ」
「お前ってそういうとこ頑固だな」
「暴力が嫌いなだけなんです」
「あいつにも言ったように暴力は使わない。ちょっとビビらすだけだ」
龍太は谷川からPCを借り、復讐用のメールアドレスを手に入れた。
「俺を犯したやつらのメルアド分かるか?」
「うん、分かるけど」
「それじゃ書いてくれ」
谷川は13人のメルアドを書いた。
「こいつらにこの文章を送りつけるだけだ」
龍太はPCに入力した文章を谷川に見せた。

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11:25 | 虐めの復讐 | comments (0) | trackback (-) | page top↑

虐めの復讐(13)

龍太は谷川を見た。
「おい、手伝ってくれるか?」
急に自分に話が振られて驚いたのか、谷川は固まった状態になり、何も言えなかった。
「おい、どうなんだ?」
龍太はもう一度言った。
谷川はようやく我に返った。
そして「あ、はい、分かりました」と返事した。
「それじゃ今日からお前のとこにやっかいになるぞ」
「えっ、どうして?」
谷川は話の展開についていけなかった。
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