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虐めの復讐(13)

龍太は谷川を見た。
「おい、手伝ってくれるか?」
急に自分に話が振られて驚いたのか、谷川は固まった状態になり、何も言えなかった。
「おい、どうなんだ?」
龍太はもう一度言った。
谷川はようやく我に返った。
そして「あ、はい、分かりました」と返事した。
「それじゃ今日からお前のとこにやっかいになるぞ」
「えっ、どうして?」
谷川は話の展開についていけなかった。
「こんなことにいたら、和彦たちがまた襲ってくるかもしれないじゃないか」
「いや、それは大丈夫ですよ。和彦には開けられないように鍵を変えますから」
オジキが言った。
「あいつのことだ。何とかして開けようとするだろう。それよりもこれだけ犯されたことの仕返しのために身を隠したいんだよ。だからいいだろ?」
龍太は谷川に向かって言った。
谷川はオジキの方を見た。
オジキは黙って頷いた。
「分かりました。僕のところでいいですよ。親はほとんど家にいないし」
谷川がそう言うと、すぐに龍太は立ち上がった。
「それじゃすぐに行こうか」
「えっ、すぐ?」
「ダメか?善は急げって言うじゃないか」
そう言うとオジキが龍太の腕を掴んだ。
「それじゃさっき言った措置をしましょう」
龍太は部屋から連れ出された。
部屋から出たのは久しぶりだった。
連れて行かれたのは病院の診察室のような部屋だった。
龍太はそこにあるベッドに寝かせられた。
「それじゃ脚を広げてくれますか」
龍太は少し気恥ずかしさを感じたが、黙って脚を広げた。
オジキが脚の間に身体を入れてきた。
「ちょっと気持ち悪いですけど、我慢してください」
ゴムの管を挿入された。
そして何かが入ってくるのを感じた。
「はい、これで終わりです。あと何時間かしたら卵巣と子宮ができます。エコー撮影くらいでは偽物とは分からないレベルのものですから安心してください。そこでこれから30年以上女性ホルモンが作られ続けます。おまけとして28日ごとに生理のような出血もどきもありますので、本当の女性だと思われるでしょう」
「そんな余計なことはしなくていいんだよ」
「こういう細かいところにこだわってこそ、女らしくなれるんですよ」
「別に俺は女になりたくてなったわけじゃない」
「確かにそうなんでしょうけど、これからの人生、女性として生きるわけですから…」
「それもそうだな。いざというとき女という証拠になるかもしれないしな」
龍太は身体を起こした。
「女の人の服はないので、とりあえずそれでも着てください」
置かれていたのはブリーフとTシャツとジーパンだった。
龍太は黙って、その服を着た。
お尻が大きくなっているせいかジーパンが穿きづらかった。
お尻の部分は小さく、ウェストのところはブカブカだったのだ。
ノーブラのせいで、乳首が擦れるのが気持ち悪かった。
それでもさっきまでの服よりマシだった。

「よっしゃ、それじゃ行こうか」
龍太は谷川に声をかけた。
谷川は「はい」と一言返事をし、歩き出した。
「戸籍が準備できたら、連絡しますね」
「ああ、頼む」
龍太は谷川のあとについていった。

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