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虐めの復讐(14)

谷川の家は歩いて20分ほどのところにあった。
確かに両親はいないようだった。

「それじゃ早速仕返しを始めようか」
「暴力だったら協力しませんよ」
「お前ってそういうとこ頑固だな」
「暴力が嫌いなだけなんです」
「あいつにも言ったように暴力は使わない。ちょっとビビらすだけだ」
龍太は谷川からPCを借り、復讐用のメールアドレスを手に入れた。
「俺を犯したやつらのメルアド分かるか?」
「うん、分かるけど」
「それじゃ書いてくれ」
谷川は13人のメルアドを書いた。
「こいつらにこの文章を送りつけるだけだ」
龍太はPCに入力した文章を谷川に見せた。

『俺は必ずお前に復讐する。
 外に出るときは十分注意することだ。
 俺はいつもお前のそばにいる。
             九鬼龍太』

「これ、かなりビビりますよ」
「だろ?あと頼みなんだが、明日学校に来た奴らの写真を撮ってきてほしいんだ」
「写真?」
「できれば学校の外で。後ろ姿で十分だから」
「分かりました」

龍太は全員に同じ内容のメールを送った。

次の日、効果はすぐに出た。
13人中8人の人間が学校を休んだそうだ。

龍太は谷川から学校に来た5人の男たちの写真を受け取った。
学校から下校している写真だった。

龍太はその5人に写真を添付してメールを送った。
『お前の近くにはいつも俺の目があることを忘れるな。
 明日にでも復讐してやるから首を洗って待っとけ』

また登校しなかった8人にも念のためメールを送っておいた。

『これからずっと家にいるつもりか。
 早く俺の前に姿を現せ。
 俺に復讐をさせろ』

次の日になると、和彦も含めて全員家から出なくなったそうだ。
少なくとも全員恐怖を感じているということなんだろう。
もしかすると、このまま閉じこもりになる奴がいるかもしれない。
1週間も経たずに普通の生活に戻る奴もいるかもしれない。
おそらくそれくらいの効果なんだろう。
龍太はそれで十分だと思った。
別にこいつらの人生をむちゃくちゃにしたいわけではないのだから。

それから2日後にオジキから戸籍が手に入ったとの連絡が入った。
新しい名前は倉木涼香という名前だった。
「倉木涼香か。わざわざ俺の名前に寄せてくれたのか」
「いくつかの名前があったんだが、君の名前に近い方がすぐになれるかなと思ってね」
「確かに近いけど、全然印象が違うな。完全に女の名前だ。その方が俺だとバレなくていいか」
「あとこれ女物の服を用意しておきました」
「いろいろありがとうな。それじゃ明日にでもここを離れることにするよ」
「何かあればここに連絡してください」
龍太はオジキから連絡先の書かれた紙を受け取った。

龍太はすぐに谷川のところに戻った。
「圭人、明日東京に行くことにする。こんなところにいて見つかったら、また仕返しされるかもしれないしな」
「ああ、そうですね」
「最後に世話になった礼がしたいんだが」
「そんなの別にいいすよ」
「お前って最後まで俺に手を出さなかったな。俺ってそんなに魅力ないのか?」
「というか龍太さんは龍太さんじゃないですか。僕、男の人に手を出す趣味はありませんから」
「そうだな、いつまでも九鬼龍太じゃダメだな。実は倉木涼香という名前をもらったんだよ。だから今から倉木涼香という女になる。男だった龍太は捨てる。……絶対に笑うなよ」
龍太は思い詰めたように黙った。
谷川も緊張しているように見えた。

「圭人、最後にわたしを抱いてほしいの」
龍太は思い切って言った。
谷川は固まっていた。
龍太は谷川に近づき彼の股間に手をあてた。
そこはすでに硬くなっていた。

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